2017/6/6の誰かの暮らし

2017/6/6 火曜日 東京(晴れ) 24℃-15℃

 

また謝らなきゃいけないんですけど、もしかしたら7日分の日記もここに載せているかもしれないです。6日分か7日分か判断に迷ったものはここに載せてしまいました。申し訳ありません。投稿する際に日付を書いていただけると、正しい日付で掲載することができるので、よければ! 

たくさんの方に書いていただけるので、まだ自分で日記書いてないんですよね。書きたい。でも自分で自分の日記にコメントするの嫌なんで、また色々かんがえます!

 

 

 

 

#1

自分って自分が1番わかっていそうだけど実は1番わかってないし遠い存在だねってこと

 

 

*1

 

#2

今日はなにもなかった。

無論、なにもなかったわけではない。

しかし振り返ると、やはりなにもなかったのだといえる。

こうして特筆に値しないと判断されたいくつかの出来事は、なかったことにされてしまうのだなぁ。

 

 

*2

 

 

#3

昼、冷やし麺の気分だけどビビンバを食べた。

 

在野の精神がいきすぎて、自分の意思にも逆らってしまう。

 

夜、自炊しようとスーパーへ向かい惣菜を買った。

 

だって美味しそうだったし、目の前で半額になったんだもん。

 

今度は自炊の材料も買った。惣菜で夕飯を済ませてから明日の夕飯作り。

 

たまねぎを炒めヨーグルトやカレー粉を練る。

 

辛い!おいしい!また明日

 

 

*3

 

 

#4

二日酔いからの帰還。それから、ゼミの発表資料を準備した。

普段ツイッターでバカみたいなツイートを量産しているから、真面目な文章を書くのに苦労した。

まだ二日酔いを引きずっている。生きるのだるいな〜〜と思いつつニコニコ動画を開いて、クトゥルフのリプレイ動画を観る。その合間にスマホをいじくる。好きな人からの連絡を受信しないLINEなんて存在する意味がないんじゃないか、と思う。いっときの衝動で人を振り回すのをやめたい。これからコンビニへビールを買いに行って、それからゼミの準備その②をする。

 

 

*4

 

#5

今日はバイトのグループラインで店長がキレてて出勤したくなさで溢れてた。案の定、作り笑顔をした店長がいた。店長はハリウッドザコシショウにくりそつでハンマーカンマーって感じ。いつも通り暇だったので出勤待機を喰らった。一緒に待機してるハゲでちびの元オーランサー長が牛丼を食べてる前でこれを書いてる。タバコを吸ってコーラを飲んだらもう働く気はなくなった。このまま出勤せずに飲みに行きたい。店長は今頃、店を掃除してるが最近の店長は本当に働かなくなった。ホンマにハンマーカンマー。目の前のハゲが「2時間働けてよかった〜充実したアルバイト。どうも大学生です。(キリッ)って訳のわからない事を言い出したのでここで日記を終わらせる。

 

 

*5

 

 

#6

今日の日記。

 

一週間ぶりの就活。リクスーってこんな暑苦しかったっけと思いながら歩いた。

 

筆記試験だったのだけど、日本の家庭にあるぬいぐるみの総数を予測してください、っていう問題(?)を出されてくしゃみがでた。ぬいぐるみは埃を被るのが最終的な運命だと思っているからだと思う。

 

やっと終わったと思いながらコンビニコーヒー片手に歩いていたら急に彼氏から「浮気とかしないでね?」ってLINEがきた。こわい。

 

してないよ、"彼氏"は貴方だけ。

 

そこからはずっと、浮気ってなんだろう、ということについて考えていた。

 

 

*6

 

 

#7

2次面接をまたばっくれてしまった。

 

これで3個目だよ。

 

最近何事もやる気が起きない。

 

たるんでんなぁー。

 

無気力だなぁー。

 

 

*7

 

 

#8

白髪を、抜いていた。午後22時。

可愛いらしくて逞しい男の子を膝枕してあげて。太腿と胸で彼の頭を優しく包み込んであげながら、プチプチと、一本一本彼の白髪を抜く。

 

小学生の頃、ビーズ遊びが好きな子供だった。白髪を見ていると、そのビーズ遊びに使ったテグスを思い出すのだ。キラキラと周りの光を受けて輝くテグスは、見失ってしまうくらい透き通っているのだけれども、触ってみると見た目の割に頑丈にできている。そのテグスをビーズの穴に通す。たまに初期不良で穴が塞がりかけているビーズを通す時のムズムズした感覚、細めのビーズに太いテグスを通す時のもどかしさ、そしてそれらが通った時の達成感。

 

白髪だらけの彼は、どんな小学生だったのだろう。きっと賢い子だったんだろうなあ。この毛穴の先には、日本で一番頭のいい脳みそが詰まっているのだから。ビーズが通らない、なんて比じゃないもどかしさを味わって生きてきたのかもしれない。

 

「よしよし、頑張ったね。ご褒美だよ」そう思いながら私は胸を彼の頭に寄せて、ひときわ輝く白髪を思いっきり抜いた。

 

 

*8

 

 

#9

困ったことに今日も学校に行けなかった。火曜日は3、4、5限があるのに先週も行かなかったし。とりあえず5限の単位は7欠だから死んでしまっただろう。成仏することを祈ります。心の中で焦りながらも謎の余裕があるし、体が慢性的にだるくて片道1時間10分の大学への行軍に耐えられるとは思えず渋々家のベッドに縛り付けられているのだ(注、いたって健康です、おそらく)。こんな心持ちだから留年するのだろう。あー嫌んなっちゃうな、明日は1限だし再々々履の中間テストがある。頑張って起きよ。

 

 

 

*9

 

#10

今日は就活でとてもモヤモヤした。

 

入社前アンケートの家族欄。

 

全ては父の仕事がトラックのドライバーだから。

 

教員免許とって教師やってくれてればよかったのに。転職ばかりして、会社のお金に手つけたりして、本当に情けない。嫌い。

 

母は立派に国家資格を持って働いている。とてもイキイキしている。

 

母の職業はいつも胸を張って言えるけど、父の職業は触れられたくない。色々と思い出してしまうし。

 

父が会社をクビになったとき、いつも冷静な母が1人で泣きながらウィスキーを飲んでいるのを見た。フラフラになりながら。父が今まで手をつけてきたお金の額がいくらなのか計り知れないけれど、その会社での最後の給料は私のアルバイト代より少なかった。あんなに泥酔した母は生まれてはじめて見た。何となく見ちゃいけないような気がして、こっそり自分の部屋へ行った。

 

父は母を酷く傷付けた。

 

嫌い。嫌い。嫌~~~~~~い!

  

だから面接とかでも

「家族について教えて下さい!」

とか言わないでほしい。

 

私自身のことを色々聞いてください。

 

家族には触れないで。

 

そんな風に思ってイライラした。

 

 

*10

 

 

#11

もう別れようと思う。やっと振り切れた。

 

 

*11

 

#12

あれこれと考えているうちに、日付をまたいでしまった。

あれこれ、というのはこの日記のことでもあるけれど、来週に控えたやっかいごとのことでもあり、はたまた明日の昼食についてである。

いつもいちいち懇切ていねいにびっくりする。周りの人々の速さに、だ。しゃべり方や、思考が大人びてゆくことや、あとは食べる早さとか。

特に近ごろにおいては、しゃべり方が顕著にあらわれている。一人きりで、あるいは二人きりで、じっとしているぶんには構わないけれど、そうもいかないので話をする。話をすると「ずれ」が生まれる。人と関わることなんていうのは、山に籠って暮らしたりしない限り(無理だ)たち切れないから、鈍らせていくほかないのかもしれない。

 

このごろ、夜更けになるとホトトギスが鳴く。日付をまたいだ途端、鳴く。昼間は聴かないように思う。建物の中に入っているからかもしれない。

ホトトギスが鳴くのを聞くたんびに、FAX送信完了、と思う。あのてろてろしたつるつるのロール紙を思い浮かべる。FAXは今もうほとんどの家庭でただの電話機になっているのではないだろうか。

 

鳥にはあかるくないので、声を聴いたところで、ウグイスとフクロウとキジバト(「ホーホーホッホー」で出てきた。インターネットは便利だ)しか分からなかったが、その声音に既視感があったので、調べてみるとホトトギスだと分かった(これもインターネット。「FAX 鳥」で出てくる。)鳴かぬなら~で有名な、かのホトトギス。知らないことはまだまだたくさんある。

 

こんどは蛙が鳴き出した。蛙も種類によって鳴き声がちがうんだろうか。ちがうんだろうな。

30分ほど探し物をしていたが、見つからないので、諦めて寝ることにする。

 

 

*12

 

 

 

 

#13

いつもの道にお気に入りの文房具屋がないことに気づくと、張り紙には「閉店」の2文字があった。いつかは終わる、何事もいつかは終わるんだ。わかってるのにわかってないなあ。

 

使い続けている手帳も読書ノートも、この文房具屋で買った物だった。実際に店内に入ったのは5回もないかもしれない。でもそこにただある、それだけが大事だったのだ。急に消えてしまうなんて。1日ごとの用事をぎっしり書き込めるタイプの手帳は案外ないから、重宝していたというのに。

私は予定を書くより、やったことを記録するのが好きだから、手帳を埋め尽くせるように生きてやろうと決めて、手帳に全てを託していた。それももう売ってないのだ。

 

お気に入りの場所が人知れずなくなっていることは、初めてじゃない。密かに気に入っていたバーが消息なく別の店に取って代わられていたこともある。そこは初めてセックスオンザビーチを飲んだ店だった。韓国人が経営していた。日本人らしい細やか過ぎる接客がなかったから、私は干渉されずに済むその空間が好きだった。私の他には韓国人一人しか客がおらず、店員の韓国人とずっと会話していた。もしかしたら恋人か友人かもしれなかった。私は地下へ降りて、ソファ席を占領できた。

 

ソファでセックスオンザビーチを飲みながら、今はなき文房具屋で買った手帳と読書ノートを眺めていた。その二冊に私の全てが詰まっている。遺書みたいなものだ。誰にも邪魔されない自分だけの時間と場所がそこでは確保できた。泣けないほど淋しかった。初めてそのバーへ行ったときも、久しぶりに会えると楽しみにしていた友人にドタキャンされて行き場を無くしていたから入ったのだ。

 

まるで暗い話だけれど、光があるから影ができるのと同じ理由で、手帳には明るい日々も記されている。

ただ、それを記す手帳そのものが手に入らなくなった哀しみは、どこに記せばいいのだろう。

 

 

*13

 

 

#14

「僕ら一緒に住まない?」

今日恋人に言われた台詞だ。以前から何度か提案されているし、既に半同棲状態なので特に驚きはしない。彼は「君と毎日一緒に眠れるし、家賃の負担が減るじゃん」と言う。

確かにお互い一人暮らしの大学生で社会不適合故にバイトもロクにできず実家も比較的貧しい方である私たちにとって、都心の家賃は高すぎる。でも私が渋るのは、両親に何と説明していいかわからないからだ。というか恥ずかしすぎて言いたくない。私の家庭はそういう話を一切しないし、おそらく両親は私のことを恋愛弱者だと思っている(その通りなのだが)ので、恋人と同棲したいなどと言い出すとは夢にも思っていないだろう。そしたら彼は黙って引っ越せばいいと言うが、そのうちバレるような気がして不安だ。女友達にこの話をしたら「もういい歳だし別にいいんじゃない?」と言われた。確かに私の自意識過剰かもしれない。私の親も若くして結婚したしその前にもいくつか恋愛をしただろうし、普通のことと言えば普通のことかもしれない。それでもやっぱり少なくとも今は羞恥心が勝ってしまうので「就職したらありえるかもしれない」と言って、手をつないで寝た。1人なら足りると思って借りた小さなワンルームもシングルベッドも、2人では狭すぎると思った。

 

 

 

*14

 

 

#15

さっき新潮社の面接で、最近本屋に行ってどんな本に注目したか聞かれた。恩田陸の蜂蜜と遠雷です。って答えると、面接官が不思議な表情で頷いた。えんらいじゃなくておんらい?とか思った。終わってからググって気づいた。蜂蜜と遠雷ではなく、蜜蜂と遠雷。恥ずかしい。多分こういうどうでもいいことってツイッターとかに書くものなんだろうな。でも他人がこんなこと呟いてたらくそつまんねぇこと呟くなよって思うから、止めた。

 

 

*15

 

*1:就職活動で「自己分析」とかしたんですけど、これがほんっっっっとに意味分かんなくて、つらかったです。面接よりもぜんぜんつらかった。結局ぼくがやってたのは「自己分析」じゃなくて、自分の中にある社会性?みたいなものを無理矢理ほじくり出して、それを企業が求めてそうな「コミュニケーション力」「リーダーシップ」とかの枠にはめ込む作業だったんですかね。妙なところから妙な自分を掘り出すのって、消耗します。自分が自分のことを「一番」分かってないとは僕は思わないですけど、自分が自分のことを分かってないのは当たり前ですよね。

*2:ほんとうに、その通りですよね。年月を経てもなお強度を持っている記憶が「思い出」と呼ばれるのでしょうけれど、その強度を保つために、人は記憶に色んな加工を施してしまっているのかな、と。その点Twitterって典型的なのかなあ。TLを遡れば「思い出」を見ることができるし。他人と思い出を共有するのって、怖いなあ。日々の暮らしが失われて、にせものの美しい思い出だけがTLにピン留めされていくんですね。

*3:ぜんぶ食べ物の話だ! すてきです! 最後の「辛い!おいしい!」もシンプルで最高。うわ〜〜毎日この日記見たい。ずっと食べ物の話してる日記、すごい面白いと思うんですけど、本で出てないですかね? 変なレシピとか、まめ知識とかもなく、「今日○○食べた! マジで美味かった!」が延々続く日記。

*4:クトゥルフみたいなTRPG(合ってますか?)、興味はあるんですけどやる友達が居ないのでダメです。面白そうですよね、あれ。名前は忘れたのですけれど、「コンピューターのために働く」「幸福は義務です」みたいなTRPGが特に面白そうでした。パラノイア? とかそんな名前のやつ。

*5:ハリウッドザコシショウ、疲れたときに見ると嘘みたいに面白いんですけど、全然疲れてないときに見ると「お薬、ちゃんと飲んでる?」と思ってしまいます。「キングちゃん」に出てたハリウッドザコシショウ、頭おかしくて笑いました。

*6:「彼氏」はあなただけだけど〜〜〜!?!? 彼氏以外は居るんですかね〜〜〜〜〜!?!?!? ってなりました。あんまりことばを費やすと口を滑らしそうなので、やめておこうかな。フェルミ推定、マジで苦手です。シカゴにピアノの調律師は居ないし、東京都内にはマンホールはありません。

*7:2次面接、ばっくれ時ですよね。ちょうどいいばっくれ時。3次面接まで行くとばっくれられない、1次面接はばっくれるには早すぎる、ということは2次面接ですよね。「ばっくれる」っていうことば、面白いですね。ていうか、ひらがななんですかね、「ばっくれる」。「バックレ」だとあんまりかわいくないな。

*8:「いいな〜」って思ってしまいました。ぼくは若白髪界のエリートで、よく「おい白髪」って呼ばれてたんですけど、白髪って抜いちゃだめらしいですよ。根元で切ればまた黒髪として復活するんですって。ぼくはもう諦めてます。多すぎるから。白髪染めしてもすぐ出てきますし。ぼくは若白髪ですがたいして頭もよくないです。メリットがないなあ。

*9:ぼくはもう講義を受講していないので、いまが何週目なのかちょっと分からないんですけど、7欠目ってことはまだ1回も出席してないんですかね。もうそれ受講してないのと同じだし、ノーカウントにして、時間割から削除しませんか? 「々」が2つ繋がると、なんだかドラゴンクエストの敵みたいだなあ。「々再々」だったら、ますますドラクエ感出ますね。

*10:ぼくは幸いなことに、就職活動を通してイヤな面接は2、3回しかなかったんですけど、やっぱり「どういう意図?」って質問はありました。家族のこともそうですし。「え? うちの父親を採用するんすか?」ってくらい父親のこと聞かれました。不快ですよね、あれ……。恋人の有無とかも、そこそこ不快。

*11:なにか励ましのことばを言うのにも、助言をするにも、匿名だし、情報を何も聞いていないし、だいたい人に恋愛のことでアドバイスをするほど恋愛偏差値が高くないので、なにもできません! 望む方向に行っていただければと思います!

*12:ぼく、人生でファックス機能を使ったことがないんですけど、送信し終わるとホトトギスの音が鳴るんですか? ぜんぜん知らなかった。朝方の「ホーホーホッホー」がハトの声だってこと、けっこう最近知りました。フクロウだと思っていて、「こんなとこにも野性のフクロウは居るんやね」とずっと思っていました。あの声がハトのものだと分かっても、ぼくはまだこの辺に野性のフクロウが居ると思い込んで生きていくつもりです。

*13:なにか書かれたものを見るときに、ぼくは割と書かれた内容ばかりに目がいってしまうタイプなんですけど、それがなにで書かれているのか、なにに書き付けられているのかに目を飛ばすことができる人が居て、そういう人たちを見ると(失礼な言い方になるかもしれませんが)変態的だなあと思います。すごくいい意味です!

*14:「恋愛弱者」ということばが気になって、すこし調べてみたのですが、最近出てきたことばなのでしょうか? 恋愛に強いとか弱いとか、あるんですね!? ある、と思っている人が多いからこういうことばが生まれてきたんだと思うんですけど。人付き合いに強いとか弱いとかほんとに訳分かんないなあ〜!

*15:ひい……なんだか背筋が冷たくなるエピソードですね。もしTLにそんなつぶやきがあったら、いいねしちゃうかもしれません。全然いいねじゃないけど。「おつかれさま」ボタンがあったらいいですね、Twitter。とりあえず、面接おつかれさまでした……!